1 | 新豆お楽しみセット | |
2 | マンデリン・スマトラタイガー | |
3 | きゃろっとブレンド | |
4 | 恵み野ブレンド | |
5 | グアテマラ・ラ・クプラ農園 | |
6 | コロンビア・ヴィラ・ファティマ | |
7 | コスタリカ・モンテ・コペイ エル・エンシノ農園 | |
2024年10月1日更新
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17歳でエンジニアの夢を諦め、農園の後を継ぐと決めた。僕にとって一番大切なのは家族だったから。
当店のFacebookでもご紹介しておりましたが、2019年9月にコスタリカの方々がきゃろっとにやってきました。
そのうちのひとり、今月ご紹介するエンリケさんにインタビューすることができましたので、まずはコチラをご覧ください!
▼モンテ・コペイ マイクロミル エンリケさんのインタビュー動画
2015年から毎年ご紹介している、モンテ・コペイ マイクロミル。
オーナーは1992年生まれのエンリケさんです。
実は彼、2016年に初めて彼の話を聞いたときに「自分と全く同じだ!」と、衝撃を受けた人物です。
エンリケさんは、10年前、高校の卒業後すぐに農園の後を継ぐ決意をしたそうです。
彼のお父さんは18歳の時にコーヒー農園をはじめました。小さな農園でしたが、大切に守り続けてきた農園。
しかし、2007年の世界金融危機があり、経営が大きく傾きます。当時、伝統的な方法で栽培したコーヒーを安く売っていたそうです。
品質よりも量を求められていたそうですが、経済によって価格は大きく変動し、恐慌により、どんなに作ってもお金にはならない。
そんな状況が続いたそうです。
「もう、コーヒーを作ってもお金にならない。このままだと、誰かに農園を売るか、コーヒー栽培をやめるしかない。父はそう家族に話したんです。決断しなければならない瞬間でした。」
彼は、エンジニアになるために進学することをやめ、お父さんと農園で働くことを選択しました。
それから質の高いコーヒーを作るため、彼はコーヒーについてのすべてを勉強を始めました。
昼は畑に出て、夜は勉強をし、睡眠時間は2~4時間程度という期間が続きました。
畑の状態を知り、どうやって改善したらいいのか、どうやって品質をコントロールしていけるのか。
どのプロセスが最も良いのかを探るため、日々実験を続けました。
彼が農園を継いでから、5年の月日が経った2014年。
その結果、コスタリカの国際品評会であるカップオブエクセレンス(以下C.O.E.)で彼の作ったコーヒーが、1位を受賞しました。
彼のコーヒーの品質が認められ、ナバーロ家の努力が報われた瞬間でもありました。
「C.O.E.で一位を受賞する。これは家族の夢でもあったんです。」
僕が農園に行った際も、彼は、非常に細かい生産から精製へのデータや考え方を教えてくれました。
コーヒーの生産へ対するアプローチが、今まで見てきた農園とは全く異なり、科学的にコーヒーを分析し、生産していました。
その様子を見て、自分の焙煎に対する考え方と全く同じで、非常に驚いたのを思い出しました。
『勘』や『経験』だけではなく、それを全て数値化し、検証しているエンリケの姿に、衝撃を受けました。
地球の裏側で、同じことをしている人がいるって、感激したし、「彼のコーヒーを焙煎したい。こんな人からコーヒーを買いたい」と心から思いました。
そうして、日本にやってきたコーヒーは、その特徴を生かすために、中煎りに仕上げました。
口全体に広がる甘さは、まるでミルクチョコレートやブラウンシュガーのようです。
雑味が無く、心地よい甘さが長く長く続き、ハニープロセスの素晴らしさを実感できる、本当に素晴らしいコーヒーです。
このコーヒーの魅力を一番引き出せるようコーヒーと向き合い、心を込めて焙煎しました。
ぜひお楽しみください。