みなさんはいつもどのようにコーヒーを淹れていますか?
コーヒーの品種や精製方法、焙煎方法も常に変化をしていますが、淹れ方も日々研究・実験をしています。
この結果、きゃろっとではネルフィルターを最もおススメしており、実店舗の「珈琲きゃろっと」でもネルドリップでコーヒーをご提供しております。
でも、実際にそれぞれの淹れ方で、飲み比べをした事のある方は少ないのではないでしょうか。
今回は、この意外と知られていない淹れ方によるコーヒーの味の違いと特徴を、きゃろっと的にご紹介していきます!
淹れ方によって、コーヒーの感じ方もかなり変わってきますが、気分やシチュエーションによって淹れ方を変えて楽しむことができるのもコーヒーの魅力ですね。
それでは一緒にお好みの淹れ方を探していきましょう!!
主な抽出器具の紹介
早速ですが、みなさんもよくご存じの代表的な抽出器具3種を飲み比べていきます。
今回はきゃろっとを初めてご利用いただく際にお届けしている人気2銘柄で、それぞれの淹れ方で飲み比べていきたいと思います。
まずは、中煎りの「コスタリカ・アロマス」。
この銘柄は苦味が少なく、柑橘系の酸味と後味の甘さが特徴のコーヒーです。
そして、バランスの良い中深煎りの「グアテマラ・グアヤボ農園」。
苦みと酸味、甘みのバランスがよく、きゃろっとでも長年一番人気のコーヒーです。
これらの銘柄が、淹れ方によってどのような表情を見せてくれるのでしょうか^^
また、味の特徴はもちろん、器具の使い易さやお役立ち情報もお伝えしていきたいと思います。
ご参考にしていただければとてもうれしいです^^
ネルフィルター
【用意するもの】
豆(中細挽き):30g
【淹れ方】
① きゃろっと式の淹れ方に倣って、100mlの抽出液を淹れます。
② ①に200mlの差し湯をします。
きゃろっとの実店舗でも実際に使用しているネルフィルター。
雑味がなく、コーヒーオイルのまろやかさも楽しめるのが特徴です。
また、琥珀色の美しいカップも魅力的ですね。
慣れてくると、ドリップの仕方やスピードで味の調節もできるようになるので、より好みの味に近づけることもできます。
「一度、ネルの味に魅了されると、他の道具には戻れない!」
そんな声をよく聞くほど、ネル独特のまろやかでクリーンなコーヒーは、感動ものです。
温度による味の変化を楽しめるのも、ネルの特徴ですね。
管理にひと手間必要で、珈琲ベテランさん向けなイメージがありますが、慣れてしまえば問題ありません。
一度味わってしまうと忘れられない美味しい体験が、その面倒さを超越してしまいますよ^^
管理のコツはたったの3つ、「①乾燥させないこと、②洗剤を使わない、③使わないときは冷凍」です。
それでも面倒に感じてしまう方は、使うたびに冷凍することをお勧めします。
使い終わったら流水で洗い流し、ジップロックなど口がしっかり閉まる袋に入れて冷凍庫へ。
また使うときには煮沸するたけで、使用することができます。どうですか?簡単でしょ^^
ペーパードリップよりまろやかに、プレスよりもやさしい味をぜひお楽しみください。
フレンチプレス
【用意するもの】
豆(中挽き):15g
【淹れ方】
① 90℃程度のお湯を完成量の半分(約150ml)までお湯を注ぎます。
② 軽く揺すって馴染ませたら、残りのお湯(約150ml)を注ぎます。
③ 4分待ち、つまみをゆっくり下げます。
プレスコーヒーの最大の特徴は、なんといってもコーヒーオイルですね!
カップにコーヒーを注ぐと、表面には旨みをたっぷり含んだコーヒーオイルが見えるかと思います。
このオイルのおかげで、口に入れた瞬間に、まったりとしたコーヒーの味わいを感じることができます。
そして管理がとても簡単で、間違った淹れ方をしなければ誰でも安定した味を出すことが可能です。
実は私も、家ではたまにフレンチプレスでコーヒーを飲んでいるんですよ。
「えっ!?いつでもネルドリップじゃないの??」なんて思う方もいらっしゃるかと思いますが、その時のシチュエーションなどに合わせて淹れ方を変えて楽しんでいます。
子どももいるので、慌ただしい朝はパッと淹れることができるプレスコーヒーが便利ですよね。
好き嫌いが分かれる点として、構造上どうしても微粉が出てしまいます。
これを軽減するには、挽き具合を少し粗くすると気にならなくなる場合があります。
またドリップと同じように、注ぐお湯の温度は90℃前後がいいですね。
お湯の温度を下げるだけで雑味も減りますので、ぜびお試しください。
ペーパフィルター
【用意するもの】
豆(中細挽き):30g
【淹れ方】
① きゃろっと式の淹れ方に倣って、100mlの抽出液を淹れます。
② ①に200mlの差し湯をします。
ペーパーフィルターの特徴は、何といってもさっぱりすっきりすることですね。
プレスのようにオイルは出ませんが、透明できれいなカップが特徴です。
もっとも普及した淹れ方ですので、ドリッパーの形状やフィルターの素材もたくさんあり、それぞれの特徴を楽しむことができますね。
管理もとても楽なので、本格的にドリップを始める方にはお勧めです^^
また、ペーパーフィルターは今回試したv60以外にも、様々な種類の商品があります。
v60やコーノのような、円すい形は、抽出のスピードによって味に変化がうまれ、コクがある味わいが特徴です。
一方台形の三つ穴は、抽出スピードが速いので、雑味が出にくく、よりさっぱりとした味に。
さらに、一つ穴は、抽出スピードが一定になるため、安定して抽出することができるのです。
これらの飲み比べなんて、面白そうですよね!
なお、注意点として、100均やホームセンターなどでも安価なフィルターが販売していますが、この場合、紙や漂白剤の臭いがコーヒーの味に影響してしまう場合があります。
ドリッパーのメーカーに合わせて、適切なものをお選びくださいね。
さらに見逃しがちなのが、ペーパーフィルターは空気中の臭気を吸ってしまう性質があるため、保管場所によっては、コーヒーの味に悪影響を及ぼす場合があります。
購入後はタッパーなどに入れて保管することをお勧めします。