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膨らみの原点へ

10年来の友人から突然の連絡。

「モコモコしないんだけど、なんで?」

コーヒーが大好きで、自宅でもコーヒーをずっと飲んでいることは知っていました。
コーヒーミルも持っているし、きちんと淹れているはず。

よくよく聞いてみると、どうやら休日にゆっくり飲むための「豆のまま」のコーヒーと朝時間がない時に淹れるための「粉の状態」のコーヒーを買っているとのことでした。

冷凍保存もしてるし、ばっちりだと思っていたようですが、粉の状態ではどうやっても膨らみは弱くなってしまいます。

繰り返しお伝えしているように、コーヒーがモコモコと膨らむためには、炭酸ガスが含まれた状態であることが必須条件です。

「粉の状態」だと、挽いた瞬間からコーヒー豆の細胞から炭酸ガスがどんどん抜けていってしまうんですね。

今回の記事では、「豆のまま」「粉の状態」で保存したコーヒーがどのくらい膨らみに違いがあるのかを比較してみました。

早速ですが、ご覧ください。

豆の状態による比較実験

用意したコーヒー豆の条件

①「粉の状態」で常温保存(10日間)

焙煎10日後中細挽き保存グアヤボ中深煎り30g
※動画はすべて、2倍速にして再生しています

②「豆のまま」で常温保存(10日間)

焙煎10日後豆のまま保存グアヤボ中深煎り30g
※動画はすべて、2倍速にして再生しています

毎日焙煎したてのコーヒーを淹れていると、挽いたコーヒーがどれくらい膨らまないのかを忘れてしまうことがあります。

でも、こうして改めて比較すると、違いますね。

これ以上の時間が経過すると、「粉の状態」で保存したコーヒーは酸化した味が気になってきますが 、きちんと基本に沿って淹れれば、味に違いはほとんどありません。

どうしても豆の膨らみが気になってしまうところですが、これは鮮度を計る「目安」であって、美味しさとは無関係です。

ご参考にしてくださいね!

浅野大地
浅野 大地

この記事を書いた人 
珈琲きゃろっとの生産管理をしている浅野です。
コーヒー屋だから知っていることやちょっとした豆知識など、みなさまのコーヒータイムにお役立ていただけるような情報をお届けします。
日々のコーヒー実験は、妻のバリスタさーやんと一緒に。仕事場でも自宅でも、いつもコーヒーの話ばかりしているコーヒーオタク夫婦が、きゃろっと的に検証していきます。

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