今回は、挽き具合によるコーヒーの膨らみの違いを見てみましょう!
※関連記事「うちのコーヒーはなぜ膨らまない?」
上の写真は、左からペーパーフィルター用、ネルフィルター用の「中細挽き」、みなさまのご自宅にもある「白ごま」、細挽きの大きさの比較です。
※カリタ ナイスカットミルを使用し、 中細挽きはダイヤル4、細挽きはダイヤル1
みなさまが挽いているコーヒー粉は、左の挽き具合に近いでしょうか。
それとも右の挽き具合?
この挽き具合による膨らみの違いを、早速ご覧ください。
挽き具合別比較実験
用意したコーヒー豆の条件
- グアテマラ・プラン・デル・グアヤボ農園 中深煎り
- 焙煎してから7日が経過(みなさまのお手元に届いてから2~3日を想定)
- 豆のままで常温保存
- ①中細挽き 30g(カリタ ナイスカットミル 使用 ダイヤル4)
- ②細挽き 30g(カリタ ナイスカットミル 使用 ダイヤル1)
①中細挽き 30g のコーヒー豆 (カリタ ナイスカットミル 使用 ダイヤル4)を使用した場合
②細挽き 30g のコーヒー豆(カリタ ナイスカットミル 使用 ダイヤル1)を使用した場合
1湯目を注いだ直後から、明らかな違いを見ることができますね。
①中細挽きは、粉の粒が確認できる状態でお湯が染み渡り、モコモコと膨らんできますが、
②細挽きでは、まるでお湯をはじいているようです。
細かすぎると、お湯の染み渡るスピードが極端に遅くなるので、まずはこのような見た目に現れます。
また、染み渡るスピードが極端に遅くなるため、全体の抽出時間も長くなります。
そして、2湯目。
①中細挽きではぐんぐん膨らむ粉にお湯を注ぐと、白い泡がぷくぷくと出てきますね。
きちんと蒸らしを行い、お湯の通り道ができた豆にお湯を注ぐと、豆に含まれた炭酸ガスがたくさん出てきている証拠です。
ところが②細挽きでは、1湯目の直後から沈んでいきます。
そこにお湯を注ぐと、お湯の分だけかさは増しますが、モコモコとはしていないようですね。
このように蒸らしが不足しており、お湯の通り道ができていなと、お湯はまんべんなく粉を通りません。
淹れたあとの粉を見てみると、いくら気を付けて注いでも、底の方の粉は乾いた状態であることが多いです。
これでは、うまく淹れているとは言えませんよね。
このように、挽き具合でも膨らみの違いを、はっきりと見ることができました。
適切な挽き具合でないと、膨らまないだけでなく、これが味にも影響し、美味しいコーヒーを淹れることができません。
美味しい楽しいコーヒータイムのために、ご参考にしていただき、挽き具合を確認してみましょう😉
この記事を書いた人
珈琲きゃろっとの生産管理をしている浅野です。
コーヒー屋だから知っていることやちょっとした豆知識など、みなさまのコーヒータイムにお役立ていただけるような情報をお届けします。
日々のコーヒー実験は、妻のバリスタさーやんと一緒に。仕事場でも自宅でも、いつもコーヒーの話ばかりしているコーヒーオタク夫婦が、きゃろっと的に検証していきます。
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