「どんなことでもいい、なんでも意見を言って欲しい。」
コスタリカのマイクロミルオーナー14人の誰もが、同じ言葉を口にしていました。
コーヒーを作っている人たちは、こんな風に僕たちロースターやコーヒーを飲んでいる皆さんの声が聴きたかったんだ。
そんな驚きとともに、もっと伝えなくちゃいけないと感じました。
産地に伺った際、どこに行ってもインタビューをする機会があります。
そこでオーナーの方々は、その想いをこのようにおっしゃっていたので、一部をここでご紹介させてください。
■モンテ・コペイ マイクロミル エンリケさん
「毎年来てくれて、ありがとう。本当に家族のように思っています。だから、いいことでも、悪いことでもいい。なんでも意見を言ってください。それが僕たちのモチベーションにも繋がっているから。」
■ハルディン・デ・アロマス マイクロミル キャロルさん
「私たちの幸せは、国境を越えてお客様と近づき、お客様のために一杯のコーヒーを届けることです。そのためにも、私たちはいつでもお役に立てる準備ができています。なんでも聞いてください。」
■ドン・オスカル マイクロミル アレハンドロさん
「私たちの使命は、日々品質を向上させることです。そのためには、みなさまやそのお客様の声が必要です。どんな風合いのものがいいのか、どんなプロセスのものがいいのか、どうか教えてほしい。そして、毎年の出来を楽しみにしてほしい。」
■ドン・マヨ マイクロミル ボニージャさん
「お客様には、農園毎やロット毎の特性を知ってもらいたい。そして、農園で働く人たちのことを知ってもらい、想いを馳せてコーヒーを飲んでもらいたい。」
最先端の産地でもあるコスタリカだからこそ、きっと初心に帰って、コーヒーを飲む人の最後の声が聞きたいんじゃないかなというのが、僕の第一印象です。
近年では、色々な国で開催される国際品評会のコーヒーも手に入るようになりました。
その結果が生産者にとっての評価になりますが、本当のゴールが見えなくて、手探りでコーヒー作りをしてるんじゃないかな。
品評会に入賞して、有名になることも大事だけど、コーヒーとして液体になった時の「おいしい」が聞きたくて、たくさんの人にコーヒーを飲んでもらいたいはず。
だから、僕たちに声を求めていて、コミュニケーションを積極的にしていたんだと、僕は思いました。
僕たちからも消費者として意見を伝えることで納得のいく品質のコーヒーが手に入るし、生産者によっても品質の改善やモチベーションに繋がる。
結果的に、お互いがよりよくなることができることを知っているようでした。
そんなことも知らずに2019年の訪問では、きゃろっとで焙煎したコーヒーと皆さんからの嬉しいご感想を印刷してプレゼントしました。
どのオーナーさんもとても感激していたのは、この想いがあったからなのですね。
これからは、私たちもパートナーとして積極的な意見交換をしていきたいと思いますが、そのためにはみなさんの生の声も必要です。
「○○農園のコーヒーはこんなところが好き」「○○農園のこんなコーヒーが欲しい」など、正直なご感想もどしどしお待ちしておりますね。
この記事を書いた人
珈琲きゃろっとの生産管理をしている浅野です。
コーヒー屋だから知っていることやちょっとした豆知識など、みなさまのコーヒータイムにお役立ていただけるような情報をお届けします。
日々のコーヒー実験は、妻のバリスタさーやんと一緒に。仕事場でも自宅でも、いつもコーヒーの話ばかりしているコーヒーオタク夫婦が、きゃろっと的に検証していきます。
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