エスプレッソとしてお召し上がりいただく場合も、ドリップコーヒーと同じように、お好みで銘柄をお選びいただいて構いません。
当店の実店舗でもエスプレッソをご提供しておりますが、実は、日替わりで銘柄を変えており、そのコーヒーの個性や特徴の違いなどもお楽しみ頂いているんですよ。
ただ、エスプレッソというと、どうしても「苦くて、酸っぱくて…」というイメージを持たれている方も少なくないかと思います。
これは、アメリカ・シアトルから流行したセカンドウェーブと呼ばれるコーヒー界の大きなブームに影響します。
まずは、このコーヒー界の大きな流れついて、簡単にご説明いたしますね。
コーヒー界の大きなムーブメント
コーヒーブームの始まりは、19世紀後半から。
ファーストウェーブと呼ばれ、コーヒーの大量生産・大量消費の時代です。
その結果、コーヒーが一般的な飲み物としてポピュラーな存在になりました。
そして、セカンドウェーブでは、高品質なコーヒーを深煎りに焙煎し、ミルクと合わせてコーヒーの風味を楽しむという文化が深まりました。
この時に、エスプレッソを使用した、カプチーノやアレンジコーヒーが人気になったんですね。
セカンドウェーブがコーヒーを日常的に飲む人口を劇的に増やし、コーヒー界のすそ野まで広げたことはいうまでもありません。
ところが、ここで「エスプレッソ=深煎り」、「エスプレッソ=苦くて、酸っぱい」というイメージを定着させてしまったのではないかと思っています。
そして現在、「誰によって、どのように作られたか」までトレースされた単一農園のコーヒーを、生産者の顔を見ながら選ぶことができるようになったサードウェーブがやってきました。
↑今ここらへん、次はどんなブームが来るのかな
きゃろっとでも新銘柄をご紹介する際には、その銘柄の紹介用紙も付けさせていただいています。
お届けするコーヒーにもたくさんのストーリーがあり、伝える大切さを僕たちはとっても大事にしているんですよ。
また、深煎りの焙煎度だけではなく、銘柄によって中煎り~中深煎りに仕上げることで、その個性をより楽しむことができるようになりました。
ドリップコーヒーやプレスはもちろん、エスプレッソも同様にお好みの銘柄をお選びいただけることは、ここから来ているんですね。
では、エスプレッソをお召し上がりいただく上で、どのような銘柄をチョイスすればいいのでしょうか。
エスプレッソによる銘柄による個性って?
早速ですが、お好みの風味のエスプレッソを淹れるには、どの銘柄を選べばいいのか。
きゃろっとの定番商品からご紹介を致しますね!
※2021年4月時点での定番商品
ぜひこちらをご参考に、エスプレッソでも銘柄による個性をお楽しみくださいね!
フルーティーな酸味を感じるエスプレッソ
きゃろっとでも、もっとも焙煎度を浅目に仕上げたエチオピア。
この銘柄で淹れたエスプレッソは、とても爽やかなエスプレッソに仕上がります!
ミルクと合わせることで、またうんまいカプチーノになるんです。
シトリックな明るい酸味が、ミルクと一緒になることで、ミルクキャラメルのようななんとも言えない甘さに。
バランスの良い、甘みのあるエスプレッソ
ブラジルコーヒーの主な特徴として、甘みがあること。
そして、酸味が少ないことが挙げられます。
この銘柄でエスプレッソを淹れることで、酸味が苦手な方でも、美味しくお召し上がりいただける甘み感じるエスプレッソに仕上がります。
ミルクと合わせると、その甘みやナッツのような風味をよりお楽しみいただけるかと思います。
はじめてのエスプレッソには、ぴったりの銘柄ですね!
苦味の効いたコクのあるエスプレッソ
深煎りの銘柄で淹れると、ガツンと苦みの効いたエスプレッソに。
エスプレッソとしてお召し上がりいただくよりも、ミルクと一緒にお召し上がることを前提とした場合におススメです。
ミルクやフレーバーシロップと合わせても、コーヒーの風味を十分に感じることができる銘柄・焙煎度になります。
この記事を書いた人
珈琲きゃろっとの生産管理をしている浅野です。
コーヒー屋だから知っていることやちょっとした豆知識など、みなさまのコーヒータイムにお役立ていただけるような情報をお届けします。
日々のコーヒー実験は、妻のバリスタさーやんと一緒に。仕事場でも自宅でも、いつもコーヒーの話ばかりしているコーヒーオタク夫婦が、きゃろっと的に検証していきます。
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