コーヒーを抽出するお湯の温度は、80~90℃の範囲を心掛けています。
2人分なので、24~25g程度。
ミルで豆を挽き、1人分の量までドリップ、2人分の目盛りまでお湯を加えます。
そして、2人のカップにできたコーヒーを注ぎます。
これで飲みますと、コーヒーが冷めるのが早くて、ゆっくり飲めません。
この問題を解消するにはどうしたらよいでしょう。
きゃろっと式を実践していただいているお客さまから、このようなご質問をいただきました。
この時期、室温が下がってくると、コーヒーが冷めるスピードも速くなりますよね。
すると、いつもより早くぬるくなってしまい、熱々のコーヒーがお好みの方には、物足りないなんてこともあります。
こんなとき、みなさんならどうしますか?
サッと熱いうちに飲んじゃう?それとも諦めて冷めたコーヒーを飲む?
きゃろっとでは、これからご紹介するふたつの方法をおススメしています。
再沸騰させたお湯を足す
僕も自宅でコーヒーを淹れる時はそうなのですが、きゃろっとでご紹介している淹れ方でコーヒーを淹れる際、濃い抽出液を抽出したら、ポットに残ったお湯をそのまま利用して差し湯します。
でも、ご紹介している淹れ方では、少し冷ましたお湯で淹れているため、通常よりも低い温度で仕上がります。
この場合は、沸騰したお湯で差し湯するだけで、熱々になります。
使用したコーヒーの条件(3倍希釈レシピ)
- 中細挽きのコーヒー豆30gを使用。
- 87℃に冷ましたお湯を注ぎ、濃いコーヒー液100mlを抽出。
- ②に200mlの差し湯をして、300mlにして完成!
沸騰させて差し湯した場合
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ポットに残ったお湯で差し湯した場合
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差し湯する前は、どちらも約60℃。
右のそのまま差し湯したコーヒーは約70℃に対し、熱湯を足すと約80℃と熱々になります。
この10℃の違いはとても大きく、フーフーして冷ます必要があるかないかくらい違います。
熱々がお好みの方は、おススメの淹れ方ですよ!
レンジでチン!
差し湯した後のコーヒーが冷めてしまった場合、温め直すことは一般的にタブーとされています。
再加熱することで、酸化が進み、風味が極端に落ちてしまうと言われているからですね。
でも、レンジで軽くチンしていただく程度であれば、問題なく美味しくお召し上がりいただくことが出来るんですよ。
室温まで冷めちゃったコーヒーを…
レンジに入れます。
カップ一杯(約130ml)でしたら、500wで約90秒。
ご覧の通り、熱々になりましたね!
番外編
一方で、きゃろっとで焙煎したコーヒーは、冷めてからが魅力でもあります。
スペシャルティコーヒーの甘みは、温度が下がってからも感じやすいことがあります。
温度変化によって味わいが変化し、熱いうちはオレンジみたいに感じたコーヒーが、冷めたらマスカットみたいなんてことも!?
品質の高いコーヒーほど、色々な表情を見せてくれるんですよ。
さらに、人の舌は熱々のうちよりも、温度が下がり始めた頃が味をよく感じやすいと言われています。
他の食べ物や飲み物でも、甘みやうまみが体温に近いほど強く感じることが知られています。
きゃろっとの実店舗でも、一般的には低いとされている温度(60~70℃)でコーヒーをご提供していますが、きちんと理由があるんですね~。
とはいっても、お好みなので、熱々のコーヒーがお好みの場合は、そのようにご提供することも可能です。
お気軽にお申し付けくださいね。
この記事を書いた人
珈琲きゃろっとの生産管理をしている浅野です。
コーヒー屋だから知っていることやちょっとした豆知識など、みなさまのコーヒータイムにお役立ていただけるような情報をお届けします。
日々のコーヒー実験は、妻のバリスタさーやんと一緒に。仕事場でも自宅でも、いつもコーヒーの話ばかりしているコーヒーオタク夫婦が、きゃろっと的に検証していきます。
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