1ヶ月を通して、同じ銘柄を使用し、保存状態による膨らみの違い。
また、味わいの違いを検証しました。
とっても興味深い結果になりましたので、ぜひご覧くださいませ!
比較実験
用意したコーヒー豆の条件
- 中細挽き 40g(ボンマック コーヒーミル使用 ダイヤル5.5)
❶みなさまにお届けになって、すぐの状態では?
膨らみの大きさに関しては、どちらも大きな違いはありませんでしたね。
お湯を注いだ直後からモコモコと膨らみ、2湯目では白い泡が出てきて、炭酸ガスの放出をよく見ることが出来ます。
味わいに関しても、どちらもまだまだフレッシュな酸味。
フルーティーさを感じることができました。
❷コーヒーが到着して、10日経過!
1週間を過ぎたころから、膨らみに違いが表れてきました。
どちらもモコモコと膨らんでいる状態と言えますが、常温で保存した方は、冷凍に比べて少し膨らみが弱くなってきているようです。
こうして並べて比べてみると、1湯目のモコモコの違いがよくわかりますね!
まだまだ、味に変化はありません。
どちらも到着してすぐの味を維持しており、美味しくお召し上がりいただくことができます。
❸コーヒーが到着して、20日経過すると?
約1カ月経過すると、炭酸ガスを持つ量に違いが出てきます。
保水力も異なることで、常温の方はさっとお湯が通ってしまう印象があります。
こうなると、長い時間「蒸らし」を行う必要がなくなり、お湯を注ぐ間隔を短くしなければ、お湯がぽたぽたと滴ってしまいますね。
いつも同じ淹れ方で淹れるのではなく、粉の状態の見た目によってお湯を注ぐタイミングをコントロールことが、美味しく淹れるポイントなんですよ💡
肝心の味は、実は20日を過ぎたころから、徐々に違いが表れてきました。
■常温保存は、フルーティーな酸味が落ち着き、いい意味で飲みやすくなりました。
酸味がなくなったわけではなく、後味の甘さをよく感じることが出来ますようになります。
■冷凍保存は、届いたころのフルーティーな酸味をずっと楽しむことができました。
肝心の味は、最後までどちらも大きな問題はありませんでしたね!
常温保存か冷凍保存か。
保存状態は、あなたのライフスタイルやお好みでお選びいただいて構いません。
ご自宅の冷凍庫事情とご相談いただき、余裕があれば冷凍保存。
もしご都合がよくない場合は、1か月以内であれば、常温保温でも最後まで美味しくお召し上がりいただくことができます。
常温保存した味の変化も、コーヒーの醍醐味だ!という方もいらっしゃるでしょう。
これだから、コーヒーは面白い。
また次回の記事も楽しみにお待ちくださいね^^
この記事を書いた人
珈琲きゃろっとの生産管理をしている浅野です。
コーヒー屋だから知っていることやちょっとした豆知識など、みなさまのコーヒータイムにお役立ていただけるような情報をお届けします。
日々のコーヒー実験は、妻のバリスタさーやんと一緒に。仕事場でも自宅でも、いつもコーヒーの話ばかりしているコーヒーオタク夫婦が、きゃろっと的に検証していきます。
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