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【親の頭を悩ます自由研究】だけど、一緒に楽しい!コーヒー染めのやり方

夏休みや冬休みの宿題といえば、自由研究!

もう春休みになっちゃったけど、今年の冬、娘と取り組んだこの自由研究にどう取り組んだかについて、ご紹介します。

今回は、本来ゴミになるはずのコーヒーかすを再利用しています。

“自然環境や資源を大切に守りながら利用していく”という意味合いも込められたSDGsの活動のひとつとして、子どもたちと一緒にこれからの暮らしを考えてみませんか?

春休みに時間を持て余している子どもたち。
コーヒータイムにおススメです!

コーヒーぞめとは

コーヒーぞめとは、コーヒーを作ったらゴミとなるコーヒーかすを再利用して、ぬのに色をつけることです。

自由研究の原文のまま

他にも草や木など天然の色素を使用した草木染め、花びらで染める花びら染めなどがありますね!

今回は、コーヒーで染めることで、白い布を淡いブラウンにすることができます。

白いTシャツなどは、黄ばみやうっかりシミがついてしまうこともありますが、これならばっちり。よくわからなくなります(笑)

さらに、ヴィンテージ感ある風合いが加わり、生まれ変わるんですよ!

なんでやろうと思ったか

わたしは、なぜこれをやろうと思ったかというと一回お父さんの手伝いでコーヒーぞめをやって楽しかったからと、お父さんとお母さんがコーヒー屋さんでコーヒーかすがいっぱいあってたくさん再利用ができると思ったからです。

自由研究の原文のまま

僕が初めてコーヒー染めを行ったのは、昨年の2月でした。
昨年は、妻のバリスタさーやんが出産のために入院していたので、娘とふたりで持て余したおうち時間。

コーヒーかすもたくさんあるし、あまりに着なくなったTシャツもちょうどある。
材料費をほとんどかけずに、いい思い出と再利用のことが学べるなんて、いいことづくしですね。

材料

・コーヒーかす 800g
・牛乳 1L(豆乳でも〇)
・お湯 1.4L
・ぬるま湯 2L
・水 1L
・ミョウバン 10g
・なべ大きめ(2こ)
・なべ中くらい
・ざる
・コーヒーにそめる白いもの(今回はバックです)

作り方

手順1

大きいなべに牛乳1Lと水1Lをいれます。

これに、バックを入れます。この時のポイントは、バックを手でぎゅっぎゅっと押すことです。

牛乳につけることで、コーヒーの色がつきやすくなります。

このバックは1時間つけておきます。

つけ終われば、バックをよくしぼり風通しの良い場所で干し、よくかんそうさせます。
(よくしぼるのは、かたくてむずかしいので、大人の人にやってもらってもいいです)

染める前に、なぜ牛乳や豆乳に漬け込むのかというと、まさにコーヒーの色をつきやすくするため。

繊維にたんぱく質が染み込むことで、植物性の色素が付きやすくなります。
この作業を、「たんぱく処理」とも言います。

もちろん牛乳や豆乳がなくても染めることができるのですが、やはり染まりにくいですね。
また、染み込み具合にムラがあると、そのまま染めムラにもなってしまいます。

牛乳をしっかり染み込ませることが、ムラにならないポイントです。

手順2

大きいなべに、おゆ1.4Lとコーヒーかすを入れます。

さいしょは強火でぐつぐつするまで煮ます。

ぐつぐつしてきたら、弱火で10分煮ます。

この時のポイントは、何回もまぜながらやることです。

煮終わったら、なべ中の上にざるをおいて煮終わったしるをゆっくりここに入れ、しるだけ取ります。

この時、少しだけコーヒーのかすが入ってもいいです。

コーヒーかすでも、しっかりと煮出すことで、こんなに濃い液体が抽出できるのですね。

何回も混ぜるのは、焦げ防止です。

※熱湯を使用するので、ここは親御さんがお手伝いしてあげるといいですね

手順3

取ったしるにバックを入れます。

入れる時手で入れるとあついのでトングで入れてください。

これは、1時間つけます。

1時間つけ終わったら水で軽くあらいます。

同時進行で、僕のTシャツも染めてみました。

娘のバッグは、そのままコーヒー液に漬けていますが、tシャツは輪ゴムで所々しばっています。

すると、絞り柄を付けることもできるんですよ~、

ビフォー
アフター

手順4

ぬるま湯2Lにミョウバンを入れて、とかします。

ある程度とうめいになったら、バックを入れて20分つけます。

これにつけることで、コーヒーの色が落ちにくくなります。

つけ終わったら、水であらってこなを落とします。

しぼってかんそうさせればかんせいです!

これくらに透明になればOK!

なぜ仕上げに、ミョウバンや塩を溶かした液体に漬け込むのかというと、まさに色落ちをしにくくする色止めを行うため。

このほかにも、繊維とコーヒーの植物色素が結びつきやすくなり、綺麗に染まりやすくなります。
これを「媒染(ばいせん)」と言います。

コーヒーを焼くことを意味する焙煎と一緒の呼び方で、とっても身近に感じますね!

完成!ビフォーアフター

シワシワですが(笑)

うすくて優しいコーヒー色になりましたね。

コーヒーぞめはSDGs(エスディージーズ)に関係あること

SDGsとは簡単に書くと、国を豊か(いい国)にするために決められた17の目標のことです。

コーヒーぞめに関係あるのは、12こ目のつくる責任つかう責任と15こ目の陸の豊かさを守ろうです。

なぜこれがそうかと思ったかというと、つくる責任つかう責任はコーヒーを作ってゴミとなってしまうコーヒーかすを使って再利用しているからです。

陸の豊かさを守ろうは、コーヒーかすはゴミだからそのゴミをたくさん捨ててしまうと陸の豊かさがみだれてしまうと思うからです。

自由研究の原文のまま

まとめと感想

わたしは、これをやってとってもよかったなと思います。

なんでかというと、たくさんいろいろなことを考えて上手くできたということがうれしいからです。

次にわたしは、花や野さいとかでもできるのでやってみたいです。

おばあちゃんは他にも、コーヒーかすをひりょうにしています。

また、消臭剤にも出来ます。みんなも、ぜひ調べてやってみてください。

自由研究の原文のまま

コーヒー染めをやると決めてから、自分でやり方を調べて、必要な道具などを集め始めます。

作業行程中は、こんなにびっしりと文字が書かれたメモ帳を見ながら作業に没頭していました。

コーヒー染めを一緒に行うことで、子どもたちの考える力も、見事に育ててくれました。
親子の楽しい時間も過ごすことができて、いい思い出です。

もちろんSDGsの目的も達成!
コーヒーかすは、毎日コーヒーを淹れていると、「たくさんのゴミ」として出てしまいますね。

ですが、このように再利用方法を知ることで、最後まで使い切ることが可能です。

コーヒーも農作物ですので、少なからず自然環境を犯しながら、栽培を行っていることを忘れてはいません。

これを通して、少しでも、これに思いを馳せることが大きな一歩でもありますね

浅野大地
浅野 大地

この記事を書いた人 
珈琲きゃろっとの生産管理をしている浅野です。
コーヒー屋だから知っていることやちょっとした豆知識など、みなさまのコーヒータイムにお役立ていただけるような情報をお届けします。
日々のコーヒー実験は、妻のバリスタさーやんと一緒に。仕事場でも自宅でも、いつもコーヒーの話ばかりしているコーヒーオタク夫婦が、きゃろっと的に検証していきます。

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