
みなさんは、満足いく味に淹れることができていますか?
SNSで行ったアンケートでは、約8割の方が「うまく抽出できていない」という結果でした。
その際、ブラジルという銘柄に限った内容だったのですが、想像以上にうまく淹れられていないという結果に「なんとかしなければ!」という気持ちが強くなります。
その内容は、「苦くなる」「薄くなる」「酸っぱくなる」と様々。
原因を特定することがとても難しいのがもどかしく感じたことを覚えています。
そこで、今回はコーヒーを淹れる際の重要な要素のひとつ、「挽き加減」にフォーカスして動画を撮影しました。
膨らみ具合や抽出スピード、味わいを比較していきたいと思います。
挽き具合別の比較
【抽出条件】
・ブラジル・クラシコ30g
・焙煎6日後
・注湯温度85℃
・ボンマック コーヒーミル
適切な挽き具合

1湯目を注ぎ終わってから、膨らみ切るのに約30秒。
まだ焙煎してから間もないのですが、しっかり膨らんでいますね!
みなさんのご自宅でもこのように膨らみ、うまく淹れることができているといいのですが…
早速ですが、次に粗い挽き具合。
そして、細かすぎる挽き具合の様子も見ていきましょう。
粗い挽き具合

適切な挽き具合に比べると、抽出スピードが早いですね!
サーっとお湯が通っていき、約10数秒早く抽出が終了してしまいました。
やはり濃度感もやや薄く、味の成分量が少ないように感じました。
ですが、透明感のある味わいで、すっきりしたコーヒーを飲みたい場合はいいかも。
細かすぎる挽き具合

どちらの挽き加減と比べても、抽出スピードが明らかに遅くなります。
お湯を注ぐと、粉がお湯を弾いているように見えますね。
この抽出の様子は、特に注目です!
このようになってしまうと、「苦い」「薄い」「酸っぱい」どの味わいにも繋がってしまうんですよね。
今回飲み比べた結果は、苦くやや濃く感じました。

焙煎してから時間が経ってしまった豆を使った場合は、ガスが抜けてお湯が浸透しにくくなるよね!
淹れたあとに、乾いた粉が見えることがありませんか?
この場合は、全体にお湯が行き渡ってなくて、一部が可抽出になってしまうので、薄くて苦いコーヒーになってしまいます。
まとめ
以上の結果から、もしうまく抽出できないと思っている場合は、挽き具合が「細かすぎていないか」をチェックしてみてください。
細かすぎる挽き具合の動画のように粉がお湯を弾いているように見えたら、必ず粗くすること。
粗い分にはネガティブな味が出ることはありませんので、あまりにも早く抽出が終わらなければOKです。
ほとんどのコーヒーミルで、挽き具合が調整できる機能があるかと思います。
もし調整の方法が分からない場合は、ご相談くださいね。
お力になれるかと思います!
これからも、みなさんのコーヒータイムが素晴らしいものになりますように。

この記事を書いた人
珈琲きゃろっとの生産管理をしている浅野です。
コーヒー屋だから知っていることやちょっとした豆知識など、みなさまのコーヒータイムにお役立ていただけるような情報をお届けします。
日々のコーヒー実験は、妻のバリスタさーやんと一緒に。仕事場でも自宅でも、いつもコーヒーの話ばかりしているコーヒーオタク夫婦が、きゃろっと的に検証していきます。
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