ここ近年ではコーヒーブームで自家焙煎店を見かけるようになりましたね!
焙煎したては美味しいよね~というイメージはありますか?
新鮮な豆は美味しいとは知っているけど、時間が経過した豆は本当に美味しくないの?どれくらいまで美味しく飲めるの?
そんな疑問がでてきますよね!
では、焙煎したての豆と常温での保存して経過した豆だと酸味や苦みなど味にどのような変化があるのでしょうか?
当店の豆を使いスタッフ10名で検証してみました。
焙煎したての豆と常温保存していた豆だと酸化や味はどのくらい違うの?
- 使用した豆の銘柄:ケニア・ガチラゴ
- 焙煎してから3か月以上経過したものを使用
では早速実験してみましょう
- ネルフィルターに中細挽きの豆を56g入れます。
- 沸騰させたお湯を87℃の温度まで下げます。
- 70ccのお湯を豆全体に行きわたるように入れます。
- 3分蒸らします。
- 蒸らし後お湯を「の」の字を書くように入れます。
- 100cc抽出されましたら完了です。(抽出液)
- 抽出液に300ccのお湯を足して完成です。
蒸らしの状態では・・・
【焙煎したて】
お湯を注いだ瞬間から勢いよく膨らみ始めました。香りも部屋中に行き渡るくらいいい香りそして数秒経過後、ポタポタと落ち始めました。
【3か月経過の豆】
蒸らしの段階で3か月経過の豆の方がお湯が早く下に落ち粉全体にお湯が行き届いていないようでした。顔を近づけると香りはしましたが・・・
では飲み比べてみましょう!!
【焙煎したて】
ケニア特有のフルボディの赤ワインのようなアプリコットのような酸味。そして口当たりがとてもなめらかで いつも通りの味!!
クリーンカップがとても良いですねぇ!後味もとてもいいです!
【3か月経過した豆】
焙煎したてと比べると酸味がでているように感じます!
んん?後からえぐみがありますね
酸味が爽やかなケニアの酸味ではなく変な酸っぱい酸味がする!!
冷めるとより一層後味のえぐみが感じられますね・・・
焙煎したてと比べると、酸っぱい酸みと後味にえぐみが出てしまったようです。冷めるとチクチクして美味しくないとのスタッフが多数でした。
では、どうして日数が経過すると美味しくなくなるの?
コーヒーの鮮度が大事なのは意外と知られてない!?
コーヒーが美味しく飲める期間というのは、焙煎してから約1か月しかありません。この期間を過ぎると、どんなに高級なコーヒーでも酸化してしまい美味しくなくなってしまいます。酸化すると酸っぱくなったり、冷めるとえぐみが出て嫌な後味になってしまうんですね。
蒸らしの段階で3か月経過した豆はすぐにお湯がポタポタ落ちてしまいました。これはどういう事でしょう?
日数が経った豆は炭酸ガスが抜けてしまってます。コーヒーの炭酸ガスというのは焙煎した直後から徐々に放出されています。この炭酸ガスがないと粉1粒1粒に十分にお湯が行き渡りません。なので、お湯がコーヒーに吸収されず下へそのまま落ちてきてしまったのですね!新鮮な豆ほどこの炭酸ガスが多いためより多くのコーヒーの粉1粒1粒にお湯を含ませ、美味し成分を抽出する事ができるようになるのです!
高品質な豆で適切な焙煎を新鮮なうちに飲めば、プロが入れた様な美味しいコーヒーが飲めるようになりますよ!
新鮮なコーヒーは
- 芳醇な香りがする
- 雑味がないので、胸やけがしない。
- 冷めても美味しい
- コーヒー本来の甘味を感じられる
- さわやかな酸味を感じられる
このような特徴があります。
もし、まだ焙煎仕立ての美味しいコーヒーを飲んだことがない方は是非自家焙煎店(適切な焙煎をしているお店という条件はありますが)で焙煎仕立てのコーヒーを飲んでみてください!
毎日のコーヒータイムが至福の時間となりますように・・・