焙煎度に加えて、さらにもう一歩自分の好みを分析してみましょう。
きゃろっとのHPを見ていただくと、コーヒーの味や香り、甘さの特性が記載されていますよね。
僕たちがコーヒーを選ぶ際、「このコーヒーは何点くらいで、こんな味がする」と評価することができます。
国際的な品評会などでも、点数をつけて順位を決めるだけでなく、果物や他の食べ物などに味を例えてコーヒーの特徴を表現します。
また、この評価は、コーヒーの作り手にとっても重要で、「これは高い標高で作られていて、複雑な酸味特性があって素晴らしい」「ネガティブなフレーバーがするから、もっと手を掛けてあげたほうがいい」などフォードバックすることで、来期のコーヒー作りにも生かすことができます。
これはきゃろっと流ですが、僕たちがスタッフと一緒にカッピングするときは、下図のようにコーヒーを口に含んだときに感じた味の「カラー」を踏まえてフレーバを表現しています。
「カラー」 例えば、みかんやレモンを食べたときは黄色、いちごは赤色、ブルベリーやカシスは紫色といった感じですね。
なんとなくイメージできますでしょうか?
また、酸味に伴わないフレーバーも存在し、ブラジルなどの酸味の優しいコーヒーはナッツやアーモンドといった表現をします。
つい難しく考えてしまいがちですが、自分の好きなコーヒー「カラー」、嫌いなコーヒーの「カラー」を覚えておくといいですね。
ご紹介した風味特性を見るだけで、なんとなく自分の好みかどうかを判断できるようになります!
フレーバーやコーヒーのキャラクターを見て、さらに味を想像して選ぶ。
なんだか、楽しみが増えそうですね。
もっとコーヒーを楽しむ、とっておきの方法
ここまで、コーヒーの失敗しない選び方をお話しましたが、今度は全く反対の話をします。
僕がきゃろっとの一員として働くようになって、特に感激したことは「コーヒーってこんなに色んな味があるんだ!」という、コーヒーの味の多様性です。
インターネットで定期便くるべさをご利用していただいているお客様が、こんな話をしてくれました。
「何年もコーヒーを飲んできたけれど、きゃろっとで新しいコーヒーの世界を知りました!
毎月お任せでコーヒーを送ってもらっているけれど、本当にコーヒーってこんなに味が違うんですね。
正直、たまに好みじゃないコーヒーもあります(笑)でも、そうゆうときにこそ『また新しいコーヒーの世界を見た!』って思っちゃうんですよね~。
だから、好みじゃなくてもなんか嬉しいんです。すっかり虜になってしまいました。」
北海道 Fさま
きゃろっとの焙煎士が大切にしていることの1つは、「コーヒーの個性を生かした焙煎」です。
※味作りについてのコラムは →コチラ
入荷する豆の種類や焙煎の方法によっては、「無難な味」をお客様に提供することも可能です。
ですが、それぞれの農園でこだわった生産や精製をして、個性豊かなスペシャルティコーヒーを無難な味に仕上げるのはもったいない。
ちゃんと、それぞれのコーヒーの持つ、らしさを生かしてあげたい。
その味を、お客様に楽しんでもらいたい。そう思っているのです。
だから、きゃろっとのコーヒー豆たちは、み~んな違って個性的なんです。
「あの味もいい!でも、全く違うけれどこの味もいい!」
そんな風にコーヒーを楽しむことができちゃいます。
それでも、やっぱり好みのコーヒーだけを選びたいという方!
実店舗にはバリスタがいて、通信販売でもカスタマーサービススタッフがいるんです。
好みに合ったコーヒーの提案や美味しいコーヒーの淹れ方の相談には、いつでもお受けいたします。
専門店だからこそ、コーヒーの困った時には、きゃろっとにご相談くださいね。
この記事を書いた人
珈琲きゃろっとの生産管理をしている浅野です。
コーヒー屋だから知っていることやちょっとした豆知識など、みなさまのコーヒータイムにお役立ていただけるような情報をお届けします。
日々のコーヒー実験は、妻のバリスタさーやんと一緒に。仕事場でも自宅でも、いつもコーヒーの話ばかりしているコーヒーオタク夫婦が、きゃろっと的に検証していきます。
みなさまの「なぜ?」をぜひお聞かせください!
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