こんにちは。大石です。
まず、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます! 勝手に大好きです^^
今回のインタビューはいつにも増して濃密な時間となり インタビューページを作成するのに未だかつてない程時間がかかってしまいました。
丁寧にお話をくださった深井さん、この場を借りて御礼申し上げます!
今回も家族総出でお話を聞きに出向きましたが インタビューに行った全員、ものすっごく楽しい充実した時間になりました。「お子さん暇になっちゃうしょ?」と、クロワッサン生地にチョコレートやクリームをトッピングする場所を設けてくれて。
更に、子供からのインタビュー時間も割いてくれて(そのまま自由研究の題材にさせて貰いました(笑))。
感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、お話を振り返ってみると、印象深いことが山のように思い出されます。 その中の一つに、深井さんのお話の中で何度も出てきたワードがあります。
それは「繋がってくる」という言葉。
例えば・・・
「製造工程を今の形にしたのは、店をはじめる時の環境から繋がってくる」ということや
「妻に新商品のダメ出しをされてありがたさしかないのは、そもそも自信がないからというところに繋がってくる」
はたまた
「友達のことを思うようにお客さまに気持ち良く買い物をしてもらうことで、結果、今日みたいなインタビューに繋がってくる」等です。
これは、深井さんの一つひとつの行動には軸があって、全部が繋がっている証なのだと思います。
更に、ロジカルにそれらを捉え、認識している。言語化されている。ということでもありますよね。 これってシンプルに凄いことだと、話を聞くにつれ実感しました。
さらに特徴的なのは、深井商店さんには「大きく「2つのアングル」があること」です。
1つ目は、深井さん自信から見た「ナチュラルに行っている、自分なりの行動や考え」
2つ目が、お客さまから見た「深井商店さんらしい行動や考えができているか」です。客観的な視点ですね。
この2つのアングルの取り方がすごく上手で、更に「繋がっている」ことを認識するのも秀逸だから お客さまの笑顔がどんどん増えるお店になっているのだと実感しています。
どちらかだけのアングルになってしまってもダメ。偏ってもダメ。
だから、じっくりご夫婦で話しながら、そのバランスをとっている印象です。 きっと、人気店だったり、長く愛される店には、 このバランス感が大事なことなんだと思っています。
お店側の独りよがりになってしまうと、お客さまは取り残されてしまう。
とは言え、そのお店の独自のカラーが無いことには、魅力が伝わらない。
だからと言って、お客さま至上主義になりすぎると、 お店側に無理が生じてしまい、長く愛されるお店として営業するのが苦しくなってしまう。
その絶妙なバランスを保つことができるのが、深井商店さんがずっと愛される秘訣なんだと感じました。
『目の前のお客さんを大事にする。
じゃあ、深井商店なりに、お客さん大事にするって何だろう。
過度に下手になるということじゃなくて、フェアな立場で。
それって、友達を大事にするようなことなんだって思ってるんですよね。
大事な友達と、ずっと仲良く繋がっていたい。』
まさにこの気持ちこそ、深井さんの行動の基礎なんだと思います。
さて、インタビューの際、深井さんにきゃろっとのコーヒーを飲んでもらいました。 なのに…感想は聞くの忘れていたので(笑) 後日、改めてどうでしたか?と連絡をした次第です(お恥ずかしい)
すると…
※深井さんはきゃろっとの焙煎工房に以前遊びに来てくれたことがあります。
「僕は作っている所、人を見せていただいてるので、 後付けになってしまいますが大きな機械や生産数も多いのに手作り感のあるコーヒーと思ってます。
美味しい美味しくないと言うより温かいコーヒー(温度ではなく 笑)人のぬくもり、ひとつひとつ丁寧に作られているなぁと感じられるコーヒーと思います!
もちろん、美味しいです!笑ただ美味しいと言うより苦くても嫌な苦味じゃないと言うか、それでいてスッキリしてると言うか。 偉そうにすみません」
さらに、コーヒーとクロワッサンの相性について聞いてみたところ…
「これはとっても難しいですが、みなさんそれぞれ水だったりお茶だったりジュースだったり、温かいのか冷たいのか本当に十人十色だと思いますが、コーヒーに限定して言えばクロワッサンはバターを多く使う食べ物なので良くも悪くも口に残ります。
そこに温かいコーヒーを飲むと口の中をリセットできるのもあったり、クロワッサンの味と合わさっていつもと違うコーヒーの味わいを楽しめたりとか言ってみたり。
偉そうにすみません。 そして長文失礼しました!想いが溢れてしまいました。照」
との返信をいただきました。
そう言えばインタビュー中にも深井さんなんども「偉そうにすみません」と言ってました…。 全然偉そうじゃないのに(笑) そういった謙虚な感じも深井さんらしいですね。
実はきゃろっとのスタッフ内でも深井さんのクロワッサンのファンがたくさんいます。例えば、内倉は「円」というプレーン生地の円盤型のタイプが好きだったり、さーやんはピスタチオの「緑」が美味しい!と言ってました。僕はお食事系の「憧」(照り焼きキチン)がお気に入りです。
言わずもがな、どのクロワッサンもコーヒーとの相性はすっごくいです。クロワッサンのバリエーションも沢山あるので、色んなマリアージュがあって飽きることがありませんね。
それと、テーブルの上に、お気に入りのクロワッサンとお気に入りのコーヒーが並んでる。もう、それだけですごく幸せな気持ちになります。この幸せな気持ちが、一人でも多くの方に広がったら嬉しいです。
振り返ると、深井商店さんときゃろっとの共通点を、インタビューでは多々感じていました。
細かな点では上げきれない程あったのですが、ざっくり大きく2つに分類すると、「 商品へこだわり」と、「お客様との繋がり」
更に、そのどちらもとても非常に大切にしている、ということ。
きゃろっとのコーヒーへのこだわりは、長文で有名な僕らとしても、とてもとても語りつくせないのですが(笑)、 お客さまとの繋がりも、同じくらい語りつくせないこだわりがあります。
2つの大きな共通点。それらのことを僕たちは「きゃろっとらしく」こだわっています。 そして深井さんは「深井商店さんらしく」こだわっている。
一例ですが、接客を深井さんは「友達」をイメージして考えていました。とても「深井商店さんらしい」です。
一方、きゃろっとでは「山田さん」という明確な人をイメージして 考え進めるようにしています。実はこの「山田さん」、モデルは内倉の義理のお母さんなんです。この辺りも実に「きゃろっとらしい」ですよね。
※詳しくはこちらの記事に記載しています。
なぜ小さな町のコーヒー屋がここまで支持されるのか?その秘密を探る【第3回】
それぞれ別々の個性や「らしさ」がありますが、多くの共通点があるから、話が弾むし、 居心地の良さがあるように勝手に思ってます。同じだけど違う。違うけど同じ。そんな言葉が頭を何度も巡ります。それが、とても楽しいわけです。
こんな風に色々と書き進めながら、深井商店さんを知れば知る程、思えば思う程、 「深井商店さんを紹介する形容詞」が思い浮かばなくなっていることに気が付きました。そのくらい、多岐に渡る考えがあり、哲学がありました。
よく言われるのは、きっと
・人気のクロワッサンのお店
・クロワッサンに特化した専門店
・種類が豊富で20種以上
・毎日完売する人気店
・丁寧で温かいお店の方の人柄に癒されるお店 など でしょうか。
けど本当は、もっともっと魅力が溢れていて、どの言葉でも足りない。どれか一つでは全然足りないし、 沢山書けば書くほど野暮ったくなってしまう。
それは、ちょうど、何層にもなっているクロワッサン生地のよう。 深井さんの魅力が何層にも重なって、深井商店さんは出来上がっていることを実感しています。
最後に、深井商店さんのインスタグラムの投稿で印象深かったものを紹介します。
深井さんは音楽が大好き。バンド活動もされるほどで、映像を見せてもらいましたが、格好良いんですよ~!
その深井さんが大好きな音楽の歌詞から、ご自身の人生が変わったというお話です。
「何もしないお前に何がわかる 何もしないお前の何が変わる」
この言葉に勇気をもらい、今までの大変な時も乗り越えてこれたとのこと。
いつも、自分自身に何ができるのかを問い、できることを一つひとつ大切に積み上げてきた深井さんを表現するような歌詞です。
自分の個性を信じて、自らで道を切り開き続ける深井さんの姿に、ひとりの深井商店さんファンとして、僕も勇気をもらっています。
この記事を書いた人
こんにちは!珈琲きゃろっとの大石です。
毎日、お客様対応や焙煎業務など色んな事に携わっております。楽しいです^^
嬉しい言葉や、美味しい!のご感想をみては、「幸せな仕事がきてうれしいなぁ~」と実感してます。
そして、我が家のエンゲル係数異常値ですが、食道楽はやめられません(笑)
食道楽が高じて「どんな人が、どんなふうに作ってるんだろう」という興味を抑えきれず、素人ながら、家族で突撃インタビューをしています。完全に趣味です(笑)
美味しいコーヒーと同じくらい、この世の美味しいものが好き。もう、この気持ちに素直に生きています(笑)
コーヒーのこと、お客様やサービスのこと、きゃろっとのこと、食道楽のこと(笑)など色んな角度から魅力再発見するお手伝いができたら嬉しいです。
もし良かったら、コーヒーと一緒にお付き合い下さい。