この記事は、2017年5月に実施したインタビュー記事となります
こんにちは。珈琲きゃろっとの大石です。
珈琲きゃろっとの魅力のひとつに、「働いている人が楽しそう」という事があります。
そして、楽しそうに働くスタッフを応援してくれる家族もまた魅力的です。
では、ご家族はどうやってきゃろっとで働いている様子や雰囲気をしるのでしょうか。
今回は数名のスタッフしかいないのに「社内報を作ろう」と言い出した、わたし大石に焦点を当ててみたいと思います。
きゃろっとに入社して何をしたの?
2013年に入社してすぐカフェストを自分たちで作って販売しよう!という時期でした。
保健所に申請に行ったり、試作を作ったり、菌検査のもと期限を決めたり。はたまた、どうやって販売して行くか練ったり。
同時に地域の夏祭りの手伝いもさせてもらって、恵み野の地元密着の雰囲気や、子供たちが祭りを楽しみにしている感じがよくわかりました。
その後、10名ちょっとの会社にもかかわらず(しかも半分位は内倉ファミリー)、「大石通信」という社内報を作成。 2016年11月でちょうど50号を発行しました。
実は、この「大石通信」にはちょっと狙いがあります。単純にやりたい事が溢れていて、すぐにやっちゃうから、現場が取り残されちゃうのを通達で少しでも防ぎたい!共通認識にして意思疎通をしたい!という事もありました。
ですが、それ以上に、パートさんに家に持って帰って貰って「私はこんな職場で働いてるのよ」というのをなんとなくでも伝えてもらえたら良いなと。
きゃろっとではパートさんに本当に感謝していて、素晴らしい人ばかり集まってくれてると思っているんですが、その凄さや、感謝をきちんと伝えたい。
だから、自然に家に持って帰って、旦那さんやお子さんが「こんなところでママは頑張ってるんだ」とか「なんか面白そうに働いてるな」とか「ママって凄いんだな」って思ってくれたら良いなと思って作っています。
働いている人が、自分が働いている会社が好きって、シンプルですが理想的だと思うんです。
そして、ご家族も同じ気持ちになってくれたら、きっと気持ちは広がるんじゃないかなって。
夏にはスタッフ皆のご家族もお招きしてバーベキューを実施しますが、その時に旦那さんたちから「大石通信見てますよ!」「嫁がすごく楽しく働いてて僕も嬉しいです」「お客さんからあんなメールが来るんですね」「嫁を見ていたら、僕もやる気になってきて、家族が平和になりました」など、言って貰えた時はホントもうすごく嬉しいですよね。
販売促進や、企画ももちろん面白いのですが、お客様にお配りしている冊子にもある通り、きゃろっとの輪(わっこ)を広げていくとこが今最大の楽しみです。
大石広土ってどんな人?
きゃろっとで働く中で思っていること
これは個人的にですが、自分の立ち位置を把握する事が大事だと意識してます。 それは社内の上下関係とかそういう意味とは違って、客観的に見た立ち位置というイメージです。
例えば、ご存知の通り僕は社長ではありません。そして、役員でもありませんがパートスタッフでもない。実際には、社長の友人で社員という立場。
会社という組織の中で、普通に考えれば社長がトップで、社長は何でもできると思いがちです。けど、僕は社長であるが故にできない事もあると思うし、社員だからこそできる事もあると思っています。
それぞれの立場だからこそできることがあると思っていて、そこが仕事の面白さなんじゃないかなと考えています。
立ち位置だけでなく、個人の能力としてその人だからできることもあるし、 それぞれが掛け算の様になっていて、思いがけない効果が生まれるんだと思います。
例えば、会社の理念。社長が「こういう会社です」と言えば、働く人は基本的には「そういう会社なんだな」と反論も無くと受け入れます。そういうものだとして捉えますよね。
もしも組織にピラミッドを作り出す社長だったら、それが絶対になります。社長がそういう考えでなくても組織のどこかの部分でピラミッドになってしまっても「上の人が決めた事だから仕方ないんだよ」という雰囲気になる。そうなると、ちょっと息苦しく感じますよね。
けど、働くスタッフの一人である僕が「この会社の理念はね、こんな面白いんだよ」と言うと、見え方が少し変わりますよね。なんというか「好きでやってる」感が出るような。
社長が自分で言うと嫌味になる事が、立場の違う僕が言う事でちょっと円やかになる。
そんなことを意識していると、自分にしかできない事に気が付けるように思います。
友だちと働くということ
きゃろっとの社長は僕の友人です。この先は大輔くんと書いていきますね。
自分のやりたい事が出来る環境が整っていて、しかもその会社の商品が大好きで、その上一緒に働かないかい?と言ってくれる事って物凄い幸運だと思っています。しかも、その会社は社員もパートスタッフも、社長だとしても上下を作らないとう会社。
友達がそれ程多いわけでもなく、しかも、きゃろっとでも家族以外の社員を雇うのは初という巡り会わせ。・・・考えれば考えるほどラッキーとしか思えません。
そんな人が自分の友人だと思えば思う程、やっぱりラッキーだなと。実際に働いていても、同僚やパートさんは敬語だけど社長だけはため口。イメージで言うと、高校時代の部活のキャプテン位の位置づけ。自分は同じ学年の部員。
キャプテンやってくれてありがとう!とは思うけど、だから上下っていう感じではない。これは恵まれた環境です。
家族以外の初の社員登用。僕はその異例の待遇で転職をさせてもらいました。ずっと友人だった大輔君にはきっと大きな決断だったと思います。
そして、大輔君の家族にしてみたら、大輔君の友人とはいえ、急に知らない家族以外の人が社員で入ってくるわけですから、驚きますよね。だけど、本当に快く迎えてくれました。
今もずーっと、いつも僕の考えを尊重してくれます。一緒に考えてくれます。一緒に取り組んで、一緒に笑って、失敗したら一緒に口惜しがってくれます。それって特別な事だと思っていますし、自分としてはとても大切に思っています。
そして、ますますこの環境が好きになって感謝の気持ちが生まれていくんですね。きゃろっとで働く人、もちろん1人1人に人生があって、それぞれにドラマがあります。主人公は自分の人生ですから自分です。その、それぞれのドラマの中に登場してくる「きゃろっと」という存在。出会い方も、入社の仕方も、理由も、それに対する周囲の考え方も全部が全部同じ人はいないでしょう。でも、今現在、同じ気持ちできゃろっとで働けているのって奇跡的です。
色んなこと聞いてみました—
― 忘れられないうれしいことは?
お客さまから嬉しい感想を貰った時ですね。
嬉しい感想は、大石通信に掲載してスタッフに渡しています。
スタッフが家でご家族に見せてくれて「こんな感想を貰ってすごいね」と話題に上がることもあるそうです。一つの嬉しいご感想でたくさんの喜びが生まれます。
― ユーモアを大事にしていると聞きました。
「どうせなら」って思った時に「楽しい方が良いな」というのが根底にあります。
あとは、物事の本質をつかむトレーニングにユーモアを持って考えることは、とても効果的だという事を聞いてから、意識的に「自分ならどう伝えるか」を考えるようにしています。
― 百貨店に勤めていたそうですね?
とても楽しいお仕事をさせてもらっていました。
特に人に恵まれていたなぁと思っています。
その時に教わった事や学んだ事は今でも全部役に立っています。
食品を担当していたので、美味しいものにはいまだに目がありませんね。
― 教えたくないおいしいお店はありますか
実は自宅の近所に小さな和菓子屋さんがあります。
子供の頃から合って、営業は不定期。
和生もあって繊細な細工も美しいのですが、少しずつしか作れないから今のペースが良いんだよ。
というお話を聞いてから、人に教えるのをちょっと控えています。
あなたにとってコーヒーとは?
― 大好きなコーヒーは?.
コスタリカが最近のお気に入りです。あと、ずっと飲んでるのは恵み野ブレンド。
口に含んだ瞬間のインパクトよりも、毎日飲みたくなるような繊細だけど安心する味のコーヒーが好きですね。
― コーヒーが飲みたくなる時は?
食後はだいたいいつもコーヒーが飲みたいなぁと思っています。
仕事でもプライベートでも、生活の中にコーヒーがあることが、安心感につながっているように思います。
コーヒーを飲むとやっぱりホッとしますね。
― コーヒーと一緒に食べるとしたら?
甘いもの、と思いましたが、スペイシーなカレーを食べたあとは特にコーヒーが恋しいですね。
中深煎りから深煎りのスパイシーでボディのあるコーヒーがよく合います。
僕としてはマンデリンが最高の組み合わせだと思ってます。