完売しました!


※12月19日 更新
コスタリカ・プエンテタラス ナチュラルは、完売しました
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  1. そのコーヒーこそ、コスタリカで「年間5袋」しか生産されていないと言われた「プエンテタラス・エル・スール農園」のことです。※1袋=約60kg


    2016年に初めてご紹介させていただいた際には、数日で完売となってしまうほど「今まで最もファンのついたのコーヒー」です。


    翌年も買い付けを試みましたが、残念ながら海外のバイヤーさんに先を越されて、ご紹介ができませんでした。


    そこできゃろっとでは、お客様の声援とたくさんリクエストのお声を受け、僕は農園主のロドルフォさんにお願いに行きました。


    「皆様からの声」を読んだロドルフォさんは、「ぜひ、作らせてください」と感慨深そうに頷きながら快諾してくれました。


    その結果、2018年は「きゃろっと専用ロット」として、再びご紹介ができることになったのです。
    さらに、人気により、少しずつ生産量も増やすことができているそうです。


    世界でも大人気になりつつあるプエンテタラスでは、国際品評会のカップ・オブ・エクセレンスには出品していませんが、僕が品質評価した時のスコアが 93.5ポイントという超高得点を付けました。


    93.5ポイントというのはこの品評会でも上位を狙える品質です。


    そのため、出会うことはごく稀で、普段ならあまりの素晴らしさに衝撃を受けます。


    ですが、 このコーヒーに出会った時、意外にも僕が思ったのは「そりゃあそうだ」という感想でした。


    どうしてそう思ったのか、その理由を順番に説明していきます。





  1. まずコスタリカで起きた「マイクロミル革命」についてお話していきます。


    コスタリカでは2006年頃から、コーヒーの生産における大きな転換がありました。
    それが「マイクロミル革命」です。


    従来までのコーヒー生産者は収穫したチェリーを最寄りのミル(コーヒーの精製工場)まで持っていき、そのチェリーを売ることで賃金を得ていました。
    チェリーは相場で決められるため、生産者の取り分はわずかなものでした。


    ですが、ここ10年ほどの間に、自分たちの収穫したチェリーをマイクロミル(小さな設備)で自分の手によって精製し、乾燥し、その日その日の収穫分を分けて管理することで、 すばらしいテロワール(その土地の個性)を再現することに成功した生産者が次々と誕生しました。


    量は少なくても上質で特徴のあるものを創ること。
    「生産すること」から「創作すること」へ。



    まるで、 ワインの生産国のような新しいコーヒーのモデル。それが「マイクロミル革命」です。







  1. コスタリカでは現在、150もの「小さな農園」が個性的なコーヒーを生み出しています。


    そして、このコスタリカでは「ハニープロセス」や「ナチュラルプロセス」という独自の精製方法が生まれたのですが、この精製方法が生まれたのには理由があります。


    コスタリカは、世界一の生物の多様性を誇る国としても有名です。また、国の電力の90%以上をクリーンエネルギーでまかなっているほど、環境においては世界でもっとも先進的な国です。


    同時に、コーヒーが重要な産業でもあるコスタリカでは、コーヒーのチェリーを洗い流した後の水の処理が問題となっていました。


    そのため、コスタリカでは環境への影響を最小限にするよう、コーヒーの生産に使用する水の量や処理方法が厳しく制限されています。


    そこで、 汚水の発生を抑え、なおかつ品質の良いコーヒー豆を精製するために考え出された精製方法が「ハニープロセス」や「ナチュラルプロセス」です。


    コスタリカの優良なコーヒー農園は、例外なく環境に配慮されたコーヒー栽培を行っています。


    環境を守ることが豊かな土壌を育て、品質の良いコーヒーに繋がることを知っているからです。


    現在、スペシャルティコーヒーを産出する世界の多くの国で採用されている精製方法は、「水洗式」と呼ばれる精製方法です。


    水洗式では、収穫されたチェリーは果肉を剥きやすくするために「発酵槽」と呼ばれる大きな水槽に1日程度入れられます。


    その後、チェリーの果肉を「パルパー」という機械で、ある程度除去します。


    次に、長い水路にコーヒー豆を流しながら掻き混ぜることで、パルパーでは完全に取り除くことができなかった果肉を全て取り除きます。この際に大量の水が必要になるわけです。


    その後、コーヒー豆を乾燥させることで、コーヒーの生豆になります。これが水洗式の大まかなプロセスとなります。


    一方、ハニープロセスもパルパーで果肉をある程度除去するところまでは水洗式と同じです。


    ですが、 ハニープロセスの特徴的なところはパルパーで果肉を剥いた後、水路には流さずに「果肉が生豆に付着した状態」で乾燥させることです。


    これにより、 水の使用は極力抑えられるとともに果肉の成分が生豆に浸透することで、甘いコーヒーに仕上がります。


    さらに近年ではパルパーで果肉を剥く際の「果肉の残し加減」を調整することで個性的な味づくりを行っています。


    果肉の残し具合が多い順に「ブラックハニー」「レッドハニー」「イエローハニー」「ホワイトハニー」と呼ばれています。


    果肉を多く残すほど、発酵が進み独特のフレーバーが生まれます。これが「ハニープロセス」の大きな特徴です。  


    また、ハニープロセスと並び、 水をほとんど使用しない「コスタリカ独自のナチュラルプロセス」もマイクロミルの大きな特徴です。


    今回ご紹介する「エル・スール農園」もナチュラル精製のロットとなります。


    ナチュラルプロセスは、収穫したチェリーを発酵槽に浸した後、チェリーの果肉を剥かずに、そのまま天日乾燥させる方式です。


    この方式自体は、水源の確保が難しい生産国で古くから採用されてきた方法のため、特別珍しい精製方法ではありません。


    ですが、今回僕はあえて 「コスタリカ独自のナチュラルプロセス」と位置づけました。


    「エル・スール農園」のナチュラルプロセスは「古くからのそれ」とは大きく内容が異なるからです。


    従来のナチュラルプロセスでは、収穫したチェリーを地面にそのまま広げて乾燥させます。簡単に言えば「地面に広げてほったらかしで乾燥させる」方法です。


    この方法ですと、手間が掛からずにコストも安く済ませることができますが、発酵と同時に腐敗も進み、ネガティブな風味も発生してしまうんです。


    一方、 「エル・スール農園」で行われているナチュラル精製のコーヒーは、とんでもなく手間が掛かっています。


    発酵槽から取り出されたチェリーは「アフリカンベッド」と呼ばれるメッシュの生地で作られた風通しのよい棚に綺麗に並べられます。

    そして、ベッドに並べられたチェリーは発酵が均一に進むように、一日に何度も人の手によって撹拌されます。


    驚いたのは、プレンテタラス マイクロミルでは30分ごとに撹拌が行われているということです。


    さらに、気温の低い夜になると、アフリカンベッドにシートを掛けてゆっくりと発酵を進めます。


    これを毎日繰り返すことで、均一にゆっくりと乾燥と発酵が進みます。




  1. まるで生まれたての赤ちゃんの面倒を見る母親のように、丁寧に愛情を持って管理されています。


    先ほども説明したように、ナチュラルプロセスは、果肉の量が多い分、少しでも手間を惜しむと腐敗によってネガティブな風味が出てしまいます。


    ですが、 このように丁寧に精製されたコーヒーは、他では味わえないほどの素晴らしい風味を楽しませてくれるんです。


    だから、この銘柄のコーヒーを飲んだ時に、僕は驚きよりも「そりゃあそうだ」という感想を抱きました。


    マイクロミルで、どんなに丁寧な管理をされてきたかを見てきたからです。


    「あれだけ、愛情を持って育てられたコーヒがおいしくないわけがない」
    素直にそう思うことができました。


    そしてその味わいも、今まで僕が出会ったコーヒーとは別ものでした。


    僕が感じたこのコーヒーの最も特徴的なところは、 「バタリーなのに、ブライト」という部分です。


    本来、コーヒーの品質評価において「バタリー(バターのような)」という表現と「ブライト(明るい酸味)」というのは相反する表現です。


    通常、ボディ感のあるバタリーな舌触りのコーヒーは、酸味も穏やかで重厚感のある印象になります。


    逆に明るい酸味のコーヒーは、シルクのようにサラサラとしたライトボディのコーヒーになる傾向が強いです。


    ですが、この農園のコーヒーは、 バターのようにマッタリとした舌触りで「ぷるん」としたボディ感があるにもかかわらず、グレープフルーツのように明るい酸味も持ち合わせています。

    フレーバーの質感も多彩で、メロンやパパイヤ、ストロベリー、ピーチなどフルーツが口の中で弾けたような感覚に陥りました。



    このコーヒーに僕は93.5点という得点を付けました。


    90点オーバーのコーヒーというのは、国際品評会で1位~3位を狙えるほどの品質になります。

    国際品評会を通すと価格が跳ね上がりますが、農園からの直接買付によりこの価格が実現できました。

    ナチュラルプロセスのコーヒーは、非常に個性的なフレーバーがあるため好き嫌いの分かれる銘柄です。


    そのため、コーヒーのナチュラル特有の風味がお気に召さないお客様にはオススメ致しませんですが、これほどの品質のコーヒーは滅多に飲めるものではありませんので、ナチュラル好きのお客様は、是非ともこの機会にお楽しみください。






  1. 海外からも需要が増え増産体制が整ってきたとはいえ、ご説明してきたように、この農園のナチュラルプロセスは非常に手間が掛かる精製方法です。

    このため、現在でも1品種につき、年間数百kg程度というわずかな生産量となります。

    ですが、今回コスタリカに買い付けに行くことで、「珈琲きゃろっとのお客様へ」と数量を確保していただくことができました。

    まさに、 「きゃろっとのお客様のためのコ-ヒー」なのです。

    予約は12月9日から開始ですが、数が少ないため、なるべく多くのお客様に楽しんで頂けるよう、100g250パック限定での販売となります

    12月は1年を締めくくる特別な月です。
    滅多にないこの機会に、世界最高峰のコーヒーをお楽しみください。



▼予めご了承下さい
250パック限定
12月中のみの配送
100g袋での販売
無くなり次第終了




【配達日に関して】
(必ず確認して下さい)
12月18日以降から配達日をご指定頂けます。
出来る限りご指定に沿うようにご用意して参りますが、1日にご用意できる量が限られております。着日のご期待に添えない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
■ご予約後はキャンセルできません。
(必ず確認して下さい)
この商品は数量限定で販売しておりますため、ご注文確定後のキャンセルはできません。

ご注文の際に数量をよくご確認いただいた上、ご注文いただきますようよろしくお願い申し上げます。



▼「特別なコーヒー3種飲み比べの今しか買えない贅沢なセット販売もございます。
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【数量限定】コスタリカ・プエンテタラス・マイクロミル
■価格(税込):
100g=4,980円
(税込)
※定期便の10%増量対象外商品です。
■豆の状態:
■購入数:
完売しました。